アニメ版の前にやりたいと考えていたので、ようやくロボティクスノーツをプレイしてきました。
それなりにネタバレはあるので未プレイの人は見ない方がいいかも。
CG:45点
立ち絵が3Dに。最初は「へー動いてるねー」ぐらいのどうでもいい感覚でしたが
3Dを活かした部分も多少見られて、それなりに良かったんじゃないでしょうか。
しかし、このおかげで立ち絵(3D)とCG(2D)の間に大きいギャップが出来てしまったことは否めません。
このギャップは先へ進むほど大きくなってきて、終盤はCGが出てくる度に「あーあ」といった気分になってしまいました。
仮にそのギャップが無くて、純粋にCGだけで見た場合でも正直、イマイチなものが多いですし・・・
もういっそCGは使わず、3Dを動かして頑張る方向の方が良かったのでは。大変でしょうけどw
シナリオ:75点
シュタゲとの絡みで5~10点おまけしました。
最初は別に絡ませなくてもいいでしょと考えていたんですが、何だかんだでニヤニヤしてしまいますね(笑)
話自体は決して悪くはない・・・ってところ。
盛り上がるところは盛り上がって、さすがというべき安定感がありました。
話自体は悪くはないんですよ。ただ、満足感はそこまで高くないのが正直なところ。
原因は話の起伏でしょう。
自分がシュタゲにかかった時間は25時間強。ロボノは25時間弱。
シュタゲが1度クリアした後攻略サイトを見てとっととトゥルーに行く一直線進行だったのに対し
今回はエンドレス綯さんから抜け出そうと自分である程度試行錯誤したので、シュタゲより多少短かったと言えます。
それでもシュタゲの長さは気にならなかったですし、ルートダブル(22時間)の時も長いとは思いましたが
あちらは振り返ると「いろいろあったなぁ」と思える、ネガティブではない長さです。
しかし今回は・・・
とりあえず前座がかなりの長さ。シュタゲで言う5章までの部分が、8章ぐらいまでの長さになってる感じ。
で、前座が長いのに全体のボリュームがほぼ同じということは当然後半部が削られているわけでして
ようやく本番部分に来て、盛り上がってきたと思ったらすぐに終わってしまう。
エピローグがないのは想像してください的な意図的なものなのでしょうが
「あれ?もう終わり?」という拍子抜け感を増しただけでした。
本番部分まで来れば面白いのは確かです。正直、プレイ時間18時間ぐらいの時点では60~65点ぐらいの評価でした。
その前の部分でも面白いところはポツポツありますし、科学部分に関しては相変わらず引き込まれるものがあります。
しかしやっぱり全体的に見ると、その割合があまりにも少なすぎて物足りないと思ってしまいました。
他にまずかったのがOP。
映画やアニメでよくある、冒頭で後の場面の一幕を流すという始め方。
個人的にこのやり方が良いと思えた事がないのですが、今作は特にこれで失敗してしまってます。
本来ハラハラドキドキするような場面でも、OPの事を思い起こして
「最終的にああいう場面になるんだから、ここは結局こんな感じで済んじゃうんでしょ?」
と結果がわかってしまうようなところが大量にありました。
「どうせこういうゲームの先の展開なんてある程度予測できるんだから同じでしょ」という人もいるでしょうが
自分が勘付いて「やっぱりか」と思うのと、後の場面の情報を与えられて「わかってしまう」というのはやっぱり別でしょう。
これも見せ方で損しているわけで、やはり話自体が悪いわけではないのですが・・・
キャラ・CV:70点
ルートダブルの時に「日常場面が少ないので入り込めなかった」と書きましたが、その点こちらは・・・
うーん、もちろん日常場面はたくさんあったんですが、弱かった、というのが正直なところ。
安定して笑わせてくれるのがフラウしかいなかったのが残念。
そのフラウにしてもダルと違ってわかる人が少ないのでは・・・
多分このゲームをプレイする層の大半には通じないでしょう。
自分としても、わかってしまったのは周りに汚染されてきたことを認識させられて悲しいところではあるんですが
少なくともそのおかげでこのゲームをより楽しめたのは間違いないですorz
フラウの話が通じないと-10~15点はあるぐらいの違い。
最初はさすがにここまでネットスラングまみれだとウザイんじゃないかと心配してましたが
結局フラウに救われたような結果です。
あ、フラウばっかり評価してますが一番お気に入りのキャラは日高くんなので\( ´ー`)ノ
音楽:55点
正直、特に特筆するところが無いです。
劇中BGMも、OPも、EDも。
システム・その他:50点
電話・メールによる分岐がツイぽ(Twitter形式)に。さらに居ル夫。などのアプリが追加されて
まさにフォーントリガーの正統な進化系とも言えるのがポケコントリガー・・・のはずが
ツイぽの返信による分岐はごくわずかで、アプリもレポート探しで使う程度。
そのレポート探しも面白かったどうかって言われると・・・別に悪いとは思いませんでしたが
面白かったか面倒だったかの二者択一だと、やっぱり後者になってしまいますね。
キルバラのコマンド入力も同様。
居ル夫。は3Dを活かしているところは良い機能でしたが、それ以上のものではなく。
着信音や壁紙の変更という遊び心が無くなってしまったのも地味にマイナス。
もっとジオタグに遊び心があって、自然と集めたくなるようなものだったら良かったんですが。
とまぁ、システムだけ見れば間違いなく進化系のはずなのに
結局は劣化してたり面倒なだけだったりというのが実情です。どうしてこうなってしまったのか(つω`)
さらに言うなら分岐の方式も、ちょっと厳しくないかというところ。
いや、そもそも分岐自体必要あったのかどうか。普通に一本道にしてエンディングも1つで良かったんじゃないでしょうか。
これは分岐、個別ルート、個別エンディングというADVのテンプレートを気にしすぎて失敗した印象です。
デイリーレコードは素直に便利と言えますね。1日あたりの長さが短い本作とは特に相性が良いです。
長い日だと機能しないのはしょうがないでしょう。
スキップも格段に速くなっているような気がしました。
総合:60点
もともとあまりこの作品には期待していなくて、70点ぐらいつけられる話なら十分というつもりでいました。
そこは越えているので、決して期待外れなんかではないです。
それでもやっぱり、マイナス面が目立ってしまいますね。
もっとも、これが期待していた作品であればマイナス面を持ち上げて叩くところでしょうが
幸いにも(?)期待していなかったため、いろいろ書きつつも実際は
「満足できる部分もあって良かった」とプラスに評価していたりします。
逆に、期待してプレイした人にはガッカリだったでしょうね。
発売前、科学アドベンチャーシリーズというだけで過剰に期待されている事を危惧していましたが
そこは残念ながら当たってしまったようです。