前日に受付・競技説明付の前泊がありますが、仕事帰りから出発して間に合うわけないので当日受付。
7時過ぎに駐車場に到着。朝飯用のプチカップケーキを買っていたのですが食べるのを忘れていました(駄)
慌てて3、4個だけ食べて、空気入れ、道具などの準備。
今回も荷物を削ぎ落とすべくリュック無しです。
サドルバッグは前回のオレンジライドより大型化しているので置いていき、トップチューブバッグのみ。
補給ゼリー4つ、携帯、小銭、案内の紙だけという舐めた格好で出発。
スタートしてからパンク修理用品を忘れていた事に気付いたり(死)
しかし受付の会場へ行くと、本当に受付以外なにも無し。競技説明も前日だけのようで何もありません。
セレモニーなども前日に終わっていたのか、8時30分のスタート直前に集合の合図があって
その後淡々とカウントダウンして地味にスタートしました。
正直言って、前回のロングライド以降だいぶサボっていて全然自転車に乗ってませんでしたw
長距離乗ろうと思った日はことごとく雨が降ったりしてましたし。
ガーミンへのコース入力もコースの予習などもしていませんでしたし
前日からここまでの運転~睡眠時間4時間程度の車中泊でコンディションも万全とはとても言えません。
練習不足、予習不足、体調イマイチと、かなり厳しい戦いになる事を覚悟して競技開始です。
1日目は約120kmコースに制限時間8時間30分と、時間は15km/hペースより多少余裕がありますが
グランフォンドと名の付くイベントは厳しい山岳コースという事。
体力的に完走できるかどうかすら怪しい状態なので、スタートは前の方に陣取らせてもらいました(笑)
開始からいきなり緩やかな登りが延々と続き、のっけから集団がばらけていきます。
最初からいきなり飛ばさずに体力は温存したい、でもあまりゆっくりすぎると時間に間に合うか不安・・・と難しいのですが
多少頑張らないと完走は無理と思っていた事と周囲のペースがあっていきなり心拍数160~170ペースに。
これは速すぎるからペースを落とさないといけないと思いつつそのまま進んでしまいます。
数十分走ったら下りに入ったのでここで心拍数を立て直し。その後市街地に。
途中、雲見大橋で写真撮影に興じている人がたくさんいましたが自分はそんな余裕ないのでスルー。
ここはダイビングで1回来てるから必要もないしな(キリッ)
序盤は車が全然走っていなかったのですがここから急増して一気に怖くなってきます。
こんなところ一人で走れません(´;ω;`)
スタートから伊豆を北上してきましたが、30km程の地点で右折し仁科峠へ。
今回のコースには中盤に大きい登りが2回あり、その1回目のヒルクライムが始まります。
この登りがかなりキツイ!いまだかつて経験した事ない登りです(ってほとんど登りの経験ありませんがw)
序盤から8%程度の登りが続きます。ここで頑張りすぎると後に響くので
スローな休むダンシングで体力を消費しないようにします。超遅いので次々後ろから来る人に抜かれますが気にしない。
目標はあくまで完走なので、無理な勾配がきたら降りて歩くつもりです。
しかしここまでの運転のせいか、ほどなく腰が痛くなってきてダンシングしているのがきつくなってきました。
しょうがなくシッティングを多く入れますが、中盤からますます勾配がきつくなってきて12%とかバンバン出て来ます。
かなり急なU字カーブで、右側まで大回りしないと登れない曲がりも頻発。
この辺りで多くの人が降り始めます。自分も体力温存のために降りようかと考えますが
あまりにも降りている人が多すぎで、なんだか降りずに頑張りたい衝動に駆られてきます(笑)
そんな意地張らずに降りた方が得だとわかっていても進んでしまい、気付けばもう今更降りたくない所まで来てしまい
もうここを降りずに登れれば満足だわー、時間内完走出来なくてもいいわーとか考えてしまっている始末。
すると参加者の人たちが大勢止まっているところが!ここがゴール・・・?
と思いきや、ただ一瞬平地になるところで皆休憩してただけでしたorz
その後勾配が緩くなったのでもうゴールは近いかと期待するもすぐに10%以上の勾配だけになったり・・・
登り初めに「天城高原→8.2km」という看板があったので距離的にそろそろかと思っても
その看板が嘘で一向に終わらなかったりで何度も何度もくじけそうになり
ガーミンにルートを入れておけば登りの終わりがわかったのにと後悔し
最後の方はほとんど無心でペダルを回し続けて、体力温存とかどころじゃなく本当に限界が来そうなところで
ようやくチェックポイントの西天城高原牧場の家に到着。
気付けば1時間強登ってました。ヒルクライムレース1本やったようなものですね。
この時点でスタートから2時間57分で41km程度。登り初め前の2時間弱は18km/hぐらいだったのに
一気に赤字になってしまいました。
ここでスタッフのおばあさんが通過確認と応援をしていたのですが・・・
おばあさん「頑張れー、ここまで来ればもう3分の1だよー、あっという間だねーw」
参加者「いや、まだ3分の1でしょ!」
おばあさん「えー、もう3分の2しかないって考えればいいじゃんwwwww」
とか言っていて・・・(誇張抜きで本当に草生やしているような口調)
いやいや、距離は3分の1でも時間はもう3分の1以上経っているんですけど。
確かに一番きつい登りは終わりましたけどまだ登りがないわけじゃないですし
体力の消耗も考えれば現時点でかなりギリギリだと思うんですけど。
ここでスタッフがコースの難易度をわかってないという事を察して何だかなという気分になりました。
チェックポイントという事で昼飯のカレーとジュースがもらえます。
カレーは山の上の施設のお約束か、どう見てもレトルトw
ジュースはみかんジュースとコーラの二択。お茶とかスポーツドリンクとかではなく
ヒルクライムで疲れ果てた参加者に炭酸って・・・(-_-;)

ニッコリ(意味深)
カレーを茹でる鍋が3~4個ぐらいしかない?のか、順番待ちが長かったです。
この時に渡された整理券は到着順でしょうか。もしそうだとしたら自分の到着は70番代。
参加者は250人程度らしいのでまぁまぁいいところでしょうか。それで制限時間ギリギリの様相なわけですが・・・
とりあえずここまで足をつかずに登れて満足なので、もう時間に間に合わなくてもいいですw
飲み物の補充をして、計26分の休憩で出発。
えっと・・・何となく、チェックポイントは峠の頂上にあるものだと思い込んでたんですが
まだ登りは続くのね・・・もちろん勾配10%越え(^^;)
もうチェックポイントまでで満足しているのでここら辺は大人しく降りて行きます。

本日一の景色。もう完走諦めモードになっているのでのんびり写真撮影(笑)
出発して割とすぐに頂上に到達しました。
牧場の家までは制覇しましたが、仁科峠制覇とはならなかったようです(´;ω;`)
下りで今までの遅れを取り戻したいところですが道が細いので慎重に下ります。
途中、車と接触事故を起こした方や落車かパンクか、自転車を修理している方が・・・(´ω`;)
下りが終わったら国道に出て、またすぐに登り開始。
中盤の大きな登り2回目、天城越えです。
が、ここはひたすら緩やかな登りが延々と続くだけできつい勾配は全くないので楽勝で、全くの杞憂でした。
ただ、ここは国道でありながら本日で一番走りにくい道、車がとても多く渋滞していますが
当然路肩はほとんどない上に左は木枝が落ちてたり側溝になってたりでしっかりと真っ直ぐ走らないと危ないです。
勾配のおかげでいい感じにスローペースで淡々と走る事が可能なのが救い。
とまぁ、体力的には意外と心配なさそうな感じだったのですがここで最後の補給食を使ってしまいました。
果たしてエネルギー切れになる前に山を抜けてコンビニにたどり着けるか・・・と心配していましたが
その後すぐに登り終えて下りが始まりました。登っていた時間はちょうど1時間ぐらい。
相変わらず車が渋滞している上にトンネルまであってかなり怖い下りなのですが・・・
というか信号とかあるわけでもなく車も詰まっているところとスムーズに流れているところがあって
何で渋滞しているんだろうかと不思議だったんですが、急カーブでみんな減速するからだったんですね。
下りの途中で綺麗な桜が咲いているところがありましたが見る余裕などなく通過。
神経をすり減らすダウンヒルが終わってすぐにコンビニがあったので補給食購入。
これでエネルギー切れの心配はなくなり、また仁科峠での消耗の影響も不思議となく
ここら辺でいけそうな雰囲気になってきます。
この時点で5時間30分ほど、76km地点。
後はもう小さい登りが2回あるだけでほとんど平坦です。
出発してすぐ1回目の小さい登りがありましたが全く問題なく突破。
もはや怖いのはコースミスだけという状況です。
一応、運営は「曲がるところだけ誘導員配置、後は道なり(看板もなし)」となってますが
「道なりってどっちだよ!?」と、どちらも道なりと取れるような場所が多々あるんですよ。
これには他の参加者の方も文句を言ってました。
ほとんど1人で走っているのでコースミスしてないかビクビクしながら走り
102kmほどの地点でエイドステーションが。
・・・すいません、正直、チェックポイントは西天城高原だけだと思ってました。
でもよく見たら案内書に書いてありますね・・・
多分前日の競技説明の時には言われてたんでしょうが・・・
自分だけではなく周りにいた方もほとんどが同じ反応でした。
ここでははちみつベースのジュースを選んでいただけます。自分ははちみつアロエをオーダー。
はちみつの甘ったるさが良い感じに打ち消されて美味しかったです。
ただ通過確認などはしていないようだったので、あまり必要性は感じなかったのが正直なところ。

これで気持ちが若干切れて、エイドステーション出発直後に写真撮影に興じたり。
その後、前日に車中泊した道の駅を通過。ここから会場までの道はわかるのでこれで勝利確定!
と思いきや、これが逆に仇に。道の駅から会場に来る時に曲がった道を通るかと思いきや
そこに誘導員がいなくて「え、ここで曲がるんじゃないの?」と不安に。
曲がってもそのまま真っ直ぐ行っても同じ道に出たんですが・・・不安すぎて他の人が来るまで待ちました(駄)
ここから最後の小さい登りなんですが、コースマップを見る限り先の登りの方が大きく見えるのに
こちらの方が圧倒的に勾配がきつくて長く、大変です。
自分は体力にも時間にもまだまだ余裕があったので大丈夫でしたが
ギリギリの状況だったら最後の最後でこれは焦りますね・・・
思ったより長くきつい登りはしんどかったものの、次第に見覚えのある道になりゴールまであとわずかとわかって
何とか30分残してゴール出来ました。
ゴールは会場の入り口ではなく、少し坂を上った施設内という最後まで鬼のような設定。
総距離 117.12km
経過時間 7:56:07 移動時間 6:45:13
平均速度 14.8km/h 平均移動速度 17.3km/h
最高速度 58.7km/h
平均・最高心拍数 145/179bpm
獲得標高 2528m
消費カロリー 2585cal
平均気温 9.9℃
走行距離に対する獲得標高w
完走できるかどうか心配だったものの、何とかなりました。
サイクリングイベントにしては珍しく順位が出ましたが、チェックポイントより少し上がっている順位でした。
参加者の上位3割程度に入っているわけですし予想以上に良い順位です。
逆に残り30分しかないのにこの順位か、とも思いましたが・・・
ゴール後は施設内のお風呂を使わせてもらえますが
風呂の用意を取りに駐車場まで行ったら戻るのが面倒になったのと
暗くなる前に伊豆の山を抜けてしまいたい事から、伊豆温泉に後ろ髪を引かれながら出発。
とまぁ、大満足の結果で終わる事が出来ましたが
どうも後から聞いたところ、実はチェックポイントは3時間30分で足切りだった(自分が到着してから30分後)ようです。
となると、おそらく間に合ったのは150人程?少なくとも半分近い人が足切りに遭っていたと予想されます。
そして時間内に完走出来た人は90人程度だったようで。
参加者の方のレベルも平均的に高かったはずなのに(自分以外フラペの人は見ませんでした)この結果とは
全く実感がないのですが、実は相当ハードな内容だったんですね・・・
時期が時期なので体が仕上がっていない人が多かったかもしれませんが。
果たしてこの難易度は運営の想定通りだったのか・・・
この団体自体平均的に厳しい設定のイベントが多いみたいですし
グランフォンドと名の付く時点で高難易度だと自分は思ってましたが、
イベントのページにはサイクリングを楽しもうと書いてありますし、これに騙されて参加した方も多少いそう。
第1回の開催なのでまだ運営に未知数なところは多かったでしょうからしょうがないとは思いますが・・・
感想として、やっぱり伊豆の道は劣悪でした。正直天城越えとかはもうやりたくないです(苦笑)
運営の方は温かく対応してくれて好印象ですが、やっぱり道案内には不満が残ります。
難易度的には自分にはちょうど良かったので、そこは楽しかったですね。