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BCっていう文字を見るとブルークリスタルロッドって連想してしまう

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コメント

1. 無題

前から気になってたのですが、ずっと見送ってました。

そこまで言うなら買ってみようかなぁ…

2. 体験版をやって判断すれば・・・

って、WINDOWS版の体験版は作られないのかしら?

多少過大評価気味になっているとは思いますが
良くも悪くも個性的な作品なので、特に印象に残るところがありませんでしたということにはならないかと。
ストーリーかシステムのどちらかに惹かれるなら何も調べずにGOってところですかね。

ただいまコメントを受けつけておりません。

BCっていう文字を見るとブルークリスタルロッドって連想してしまう

ROBOTICS;NOTESを様子見(と言いつつ買ってはいますが)した代わりに、ルートダブルをやってました。
理由は簡単、こちらの方に興味を惹かれたから。
ノミ心臓の自分がこんな緊張感のあるストーリーに耐えられるのかどうか、不安の方が先行しましたが
予想よりずっと時間がかかりつつなんとかやってきました。

予定より1ヶ月ぐらい遅れて感想を書いていきますが
致命的なネタバレなどは触れていないものの、ネタバレが致命傷になりやすい話だけに
これからやる人は見ない方がいいでしょう。
やるかどうか迷ってる人は・・・興味があるならやって損はないと思います。
下手に調べず予備知識なしでやった方が良いかと。トゥルーエンドを見るだけなら攻略サイトも不要ですし。
公式サイトも余計なネタバレ満載なのでクリアするまで見るべきではないです。


DSC_0182.JPG


これはまさに、ヤサグレている人への一言・・・!?



CG:55点

最初に見た時、「個性の無い絵だなぁ」というよくわからない感想が浮かんできました。
キャラの立ち絵はただ表情が変わるだけではなく無駄に(?)ポーズが付いているのが多いのですが
なんか悪い意味で目につく事の方が多いような・・・
まぁその点についてはすぐに気にならなくなりましたが、CGの方は最後まで褒める気にはならず。
元々CGにはこだわらない(というか違いが分からない)のですが
素人目に見ても「これはなぁ・・・」というものがいくつかありましたし。
時々明らかにキャラの絵柄が大きく変わってるところとか、死体の描き方がほとんど同じだったりとか。
あと、GAME OVERの表示が地味に怖いですorz


シナリオ:85点

ラボの中でのサバイバルを描く√After、ラボの事件が起きるまでを中心に描いた√Before。
そして物語の中核になるのがBC(Beyond Communication)。

プロモーションを見るとラボからの脱出劇がメインテーマに思われがちですが
実際はBCの方がはるかに重要度が高いです。
他者に心の声を伝えるテレパシー、他者の心を読むエンパシーを使えるコミュニケーターが日常的に存在する世界を描いたのが本作であり、ラボの事件もそうした世界で起きた出来事の一つなのです。
√Bでは主人公が通うのがコミュニケーター養成学校だったりBCの発生原理を科学的にそれっぽい理屈をつけたりと
「BCが存在する世界」という描写を長々と行っていて、あまり事前情報をチェックせず
「本作はラボでのサバイバル劇なのでは?」という先入観を持っていた自分は
「BCとか関係あるの?」「こんなに長々とやる必要あるの?」「BCから何か話を広げられる要素があるの?」とか
いろいろ懐疑的に見てたんですが、そんな不安は完全に裏切られて・・・
よくもまぁここまで話を広げたなぁと素直に感心します。
終わってみればBCが強力すぎた感もありますが、この設定があれば他にももっといろいろな話が作れたはずなので
本作だけに留めておくにはもったいないとすら思いました。

全体的に見ると、良くも悪くも非常に綺麗にまとまっているの一言。
伏線が回収されて真実が明らかになり、その真実(と思い込んでいたもの)がまた後で覆されたりといった様は見事でしたが
傑作と言うには一歩足りない、そんな感じ。
正直、何が足りないかを言葉で表せと言われてもどう言っていいのかわからないんですが・・・
各キャラの過去話が同じパターンが多い(そういう話だからしょうがない面はありますが)とか
同じ回想を何度も見せられたりとか、後述するキャラの部分とか
中盤がピークで終盤は消化試合的な部分が多いとか、考えられる原因は多いんですが
上手くまとめることが出来ないです。とにかく、素晴らしいんだけど一歩足りない話でした。


キャラ・CV:70点

皆それなりにいいキャラはしているのですが、今一歩といったところ。
話の都合上、日常という場面が√Bと回想の中ぐらいしかなく
そのせいでキャラに強い印象が残らず、深く入り込めない感じです。
他のADVで普段何気なく見ている日常シーンがいかに大きかったか痛感します。

そんな中、渡瀬は別格にポイントが高いですね。
全体で見れば主人公は夏彦なんでしょうが、√Aにおける渡瀬の名主人公っぷりが半端ない。
√Bから始めたので、見ていて辛いものがありました。
√Aから始めた人はどういう印象を抱いたのか気になるところです。

マイナスになったのが、メインヒロイン?の悠里が最後まで好きになれなかったこと。
ひこりん&ましろんというあだ名が限りなく微妙な上に、悠里がそのような呼び方をするのはキャラに合ってない気が・・・
あのホクホク顔も明らかにミスマッチな感じで、この辺の第一印象の悪さが尾を引いたようです。


音楽:70点

劇中BGMはいわゆる破壊力のある曲というわけではないのですが、全体的に見ると内容に合っていて良いと思います。
EDも悪くはないんですが、OPは正直好きじゃないです・・・
インスト版の方は嫌いじゃないんですけどね。


システム・その他:95点

最大の特徴が、センシズ・シンパシィ・システム。
選択肢の代わりに、キャラに対して良い/悪い印象を入力して分岐の判定が行われるシステム。

分岐ポイントに差しかかるとセンシズを入力できるようになり、同時にその分岐の性質が色で表示されます。
青色の分岐はキャラの好感度にかかわる分岐で、概ねセンシズを高くしたキャラの好感度が上がる感じ。
「あのキャラの好感度を上げたいんだけどどの選択肢を選べばいいのかわからない・・・」ということがなくわかりやすいです。
好感度の増減を数値で表示してくれるので尚更。

黄色はこれから行う行動が変わったりする、文字通りの「分岐」。
といっても大筋で一本道なので、ちょっと回想話が入ったりといった寄り道的なものがほとんどですが。

赤色は間違えると即バッドエンドになる場面。
こちらは青色とは対称的に、どういう風にセンシズを振ったらいいのかわかり難いところが多かったです。
「こいつの言う通りにさせておけばいいから自分よりこいつを上げよう」と思いきや逆にしないといけなかったり
「あいつの言う事を聞きたくないから自分を高くしてあいつを低くすればいいのかな?」と思ったら
全員高くするのが正解だったり・・・

√Aでは黄色分岐が「警告」的な意味合いで使われている場面もあり。
まず黄色分岐が出る→そこで割り振りが違うと即赤色分岐に→また間違えると終了、という具合です。
前述のように赤色分岐は正解がわかりにくい場面が多く、一発アウトだと理不尽感が強かったでしょうから
この配慮は評価したいです。まぁどうせ間違えてもやり直せばいいだけなのですが。

なお、いずれの色でも正解的な割り振りだと効果音で分かってしまいます。
自分は赤色で正解かどうか分かるのは非常にありがたかったのですが、人によっては緊張感がないと思うかもしれません。

基本的に赤色分岐を避ければ、後はふざけたりしない限り(誰かの好感度をむやみに下げたり、アドバイスを無視したり)
普通にエンディングまで辿り着ける内容です。
バッドエンドになった時にヒント(というかほとんど解答)もあり、詰まる事はないでしょう。
ぶっちゃけトゥルーエンドを見るより一部のバッドエンドを見る方が難しいです。
いつもADVは攻略に頼ってる自分も今作はこのおかげで自力でやれました。

難点というかもったいないのは、センシズが9段階で設定出来るものの実際はそんなに細かく調整する必要がない、
ほとんどの分岐は全員最大にしとけばOKでセンシズを操作する必要のある機会が少ない、などあまり活かせていないこと。
ミステリーとか、騙し騙されみたいな話だったらもっと活きたかもしれないですね。
もっとも、それを差し引いても素晴らしいシステムだと思います。
作中設定とリンクしている要素の多いシステムですが、本作だけに留めておくにはもったいないです。

RAMシステムは、別にこのようなシステムが無くてもこのゲームは成立したのでしょうが
作中設定を最大限に活かそうとしている様子が窺える点は好印象です。
ただ、先述のように同じ回想を細かく変えて何度も見せられるのはさすがに面倒でした。

その他、スキップ速度は遅めですが、次の分岐/シーンまでジャンプする機能があるので繰り返しプレイも快適です。
バックログ機能がかなり強力で、バックログから該当場面に戻る機能はもちろん
約1000行分と保存されている量が多く、データをロードしてゲームを再開した時も残っていて
さらにバックログから過去の場面に遡った時、「戻った場面の時点でのバックログ」がまた見れるので
エンディングからバックログを遡り続けてスタートまで戻る事さえも出来ます。
その為にセーブしたところが悪くて詰むという事は無いです。クイックセーブが電源を切ると消えるという欠点を補ってます。

TIPSはかなりの充実ぶり。
実在の用語か、ゲーム内だけの用語か、両方が混ざっているかという表示があるのもわかりやすいです。

文句があるとすれば実績でしょうか。
「全てのバッドエンドを見る」正直、個人的に勘弁して欲しいことでありますorz
「全てのテキストを読む」全場面の全分岐パターンを読むもの。
全てのセンシズによる分岐だけでなく好感度分岐、以前の場面の行動等による細かいメッセージ変化なども全て回収しないといけません。
当然かなりの労力がかかるうえ、次の分岐/シーンまでジャンプを使うと飛ばした部分のテキストは読んだ事にならないので
通常のスキップと手動で送っていくしかありません。こうなるとスキップ速度の遅さも気になってきます。
自分はトゥルーエンドを見た時にプレイ時間22時間だったのが、この実績を取った時には39時間になってました(><)

ADVは実績回収が非常に簡単(攻略サイト見て全スキップすれば数時間で全解除みたいな)で
実績厨の食い物にされている現状を考えればこうなったのも理解は出来るんですが・・・
もう少し何とかならなかったのかなと。

○その他

公式サイトはちょっと喋りすぎです。
今まで気に留めなかった部分に思わぬ秘密があったりすると驚きは増しますし
逆に「ここには何かあるんだろうなー」と思っていれば「やっぱりか」ってなりますよね。
なので当然余計な事は知らない方が楽しめるわけで、そこを公式サイトで堂々と
「ここにはすごい秘密があるんだよ!だからゲーム中で確認してみてね!」って書くのは愚かでしかないでしょう。
ネタバレが致命傷になりやすい内容だけに、尚更です。

√Aと√Bのどちらを先にやった方がより楽しめるか、と聞かれたら自分は√Bを推奨しますね。
自分がそうだったからではなく、いろいろ考えて。
もっとも、一番フルに楽しめるのはやはり√Aノーマルエンド→√Bグッドエンド→√Aグッドエンドと遊ぶことなんでしょうね。
それを実現するための、体験版の「√Aが最後まで遊べる(ただしノーマルエンド固定)」という仕様は見事ですね。
よく考えられてます。


総合:75点

傑作ではないけど良作。この一言に集約されます。
個人的にはかなり気に入った作品です。怖い思いをしたのも、実績回収の作業も今ではいい思い出(笑)
ADVとして見ると一歩足りなくても、ゲームとして見ると実に良く出来てます。
やって良かった、と素直に思えますね。そのうち2周目をやるつもりです。
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1. 無題

前から気になってたのですが、ずっと見送ってました。

そこまで言うなら買ってみようかなぁ…

2. 体験版をやって判断すれば・・・

って、WINDOWS版の体験版は作られないのかしら?

多少過大評価気味になっているとは思いますが
良くも悪くも個性的な作品なので、特に印象に残るところがありませんでしたということにはならないかと。
ストーリーかシステムのどちらかに惹かれるなら何も調べずにGOってところですかね。

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